「第三者」による客観的な評価

01:澤田 泰廣-3

●わかりやすく伝えるということ

ucda_talk_01_6澤田:時 代に関わらず、相手の立場に立ってモノゴトを考える事の大切さはさまざまな場で語られ続けてきた訳ですが、実際は送り手が少し高い位置から一方的な情報を 流してしまうことが結構繰り返されていたように思います。そういうことがもはや通じなくなっているんですね。送り手と受け手が同じ目線で対等に関わってい くことの重要性が本当に求められている時代だと感じています。
福田:デザインによって、いかに生活者の皆さんにサービスするかということですね。今まで固定されてきたグラフィックデザインという概念が、もっともっとボーダレスに広がってきているように感じますね。
澤田:今、グラフィックデザイナーに一番必要とされている能力は、変化の激しい状況の中から、本質をつか み取り、それをよりシンボリックに世の中に還流させる事だと思います。それに伴い、携わるプロジェクトやターゲットによって、どんなメディアを選択し、ど うわかりやすく伝えていくのか…。インタラクティブなネットを駆使する方法もあれば、紙やインクの世界も健在です。もしかしたら、視覚に頼らないやり 方がベストな場合もあるかもしれない。そういう目的を伝えるために最善の仕組みを考えだすコミュニケーションセンスはとても重要だと思っています。最近よ く言われる「グラフィックデザインは表現の時代から知の時代になった。」という言葉に集約されるのかも知れません。
福田:これからはマスマーケティングではなく個々人に向けたパーソナルマーケティングだという話を印刷業 界ではよく耳にするのですが、グラフィックの世界ではどうなのでしょうか。デザイン的に個人を狙い打つというのは大変なのではないですか? 受け手がそれ ぞれ多様化して、いろいろな人がいるから、一人ひとりに適合するってわけにはいきませんよね。
澤田:ただ、根本的に共通する部分は何かしらあるのではないでしょうか。人間であること、日本人であること、また、家 族とは、生活スタイルとは、というように、とにかくさまざまな方向から考え抜く事が大切だと思います。分解していくと、意外と答えが出たりするものです。 不思議と。

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