「第三者」による客観的な評価

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01:澤田 泰廣-4

●上質なデザインがめざすもの

写真澤田:い ちばん重要なのは良い品質を提供するということです。これはデザインや情報に限らず、どんな製品にも言えることですよね。食べ物でも衣服でも、車でも製品 には品質があります。美しい、肌触りがいい、頑丈だなど、品質の善し悪しを決める尺度がある。僕らデザイナーから言えば情報は製品であり、品質の高い上質 な情報を創りだすことが、結局は大きな整合性に繋がると考えているのです。
ある人から教えてもらった話なのですが、人間が美味しいものを食べたり飲んだりするときに反応する脳の部分と、良いデザインに接したときに反応する脳の 部分は同じだそうです。そうだとすると、生きるための根源的な欲求と同じところで良いデザインを欲しているということになる。これは非常に面白い話ですよ ね。
福田:なるほど。生活者に対するデザインの影響というのは結構大きいのですね。
澤田:そう思います。たとえば保険の帳票とか総合通知のようなものに関しても、今はまだ質の高いデザインが少ないとい うのが現状です。これらがきちんと整理整頓された上質なもので提示されるようになれば、伝わりにくいが故に引き起こされるストレスや争いごとを減じること ができるはずです。一つひとつは小さなことでも、それが積み重なっていけば社会の生活をより良い方向へと変えていく大きな影響力を持つことになっていくの ではないでしょうか。
写真福田:グラフィックデザインが直接的にも間接的にも生活者そのものの変化に影響するわけですね。で、今は少しでも暮らしが良くなる方向へと、デザインもまた変化している時代を迎えているのでしょう。
澤田:そうですね。周りの環境の変化は、仕事上でも敏感に感じます。
福田:これまでの一方的に押し付けるものとしてではなく、もう少し双方向のやりとりのなかで生活者のレベルアップに直接繋がっていく、と。それがグラフィックデザインの役割であり、また使命でもあるのですね。これからのご活躍に期待しています。本日はありがとうございました。
澤田:ありがとうございました。
ーー情報の受け手の目線でコミュニケーションを組み立てていくという考え方は、まさにUCDAの理念と重なるものだと感じました。本日はありがとうございました。

保護中: UCDAトーク

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