「第三者」による客観的な評価

06:青木 輝勝-2

●アニメーションでコミュニケ―ション

写真青木:例 えば太郎と花子が歩いている映像を作るとします。その場合「二人が歩いていた」という文章だけでは絶対に映像はつくれません。なぜなら、まずはどこにいる のか、その場所の指示が必要です。次に、太郎が立っているXYZの座標、花子の立っているXYZの座標がなければ二人の位置が決まりません。さらには光が どう射しているのかを決めるライトの位置、撮るカメラの位置も必要です。そして歩いた距離、方角、速度なども決めないと映像は作れません。文章なら「太郎 と花子が歩いていた」だけで事足りますが、映像では付随するさまざまな余条件が必要になってくるのです。
そこで、DMDでは打ち込まれた文章にない部分をストーリーに合わせて自動的に作りだすという技術が組み込まれています。それによって「太郎と花子が歩いていた」だけで、一応アニメの映像が制作できるようになっています。
「ちょっと映像化したい」という状況は、実は私たちのまわりにはいっぱいあるように思います。文字より映像のほうが伝わりやすい場合もあれば、単なる言葉 よりもストーリー仕立てのほうが理解できる場合もある。直截的に「人間は正直でなければならん」と説教されたら、恐らく理屈としてはうなずけますがなかな か心に響いてはきませんよね。でも、「走れメロス」のようなストーリーや、身近なたとえ話を使って話されたら、かなり心に響く確率は高くなるし、話自体に も深みが出て正直さがどれほど大事かわかるように思います。実際に、これを見た学校の先生が生徒に見せるためにDMDを使って地球温暖化の話を作品にまと めていました。
写真福田:確かに、物語になっていれば、文章で読むよりもスーッと頭に入っていきますね。画像だから世代や国の壁を超えたコミュニケーションができるように思います。
青木:アニメ映像であることも大きな利点です。大人も楽しめるし、子どもはもちろん喜んで見ます。シニア世代の方々が若い人々に伝えたいことを物語にして伝えるというような、世代を超えたコミュニケーションにも有効だと考えています。
しかも、同じソフトをインストールさえしていれば、メールでやりとりも可能です。シナリオ情報だけを送ればいいのですから、情報量の問題もありません。

保護中: UCDAトーク

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