「第三者」による客観的な評価

08:きたやまようこ

UCDAトーク08:きたやまようこ 自然体でかたるコミュニケーション

●大人になっても絵本を読んでいますか?

――きたやま先生はベストセラー『りっぱな犬になる方法』がビジネスマンの愛読書となって注目されましたが、今日はその独特のコミュニケーション論を伺えればと思います。
福田:きたやま先生は絵本作家として、子どもから大人まで幅広い読者の方々に感動を与える素晴らしい本をお作りになっていらっしゃいますね。絵本の道に進もうと思われたのはいつ頃からですか?
写真きたやま:大 学で絵本に出会ってからですね。でも絵は好きでずっと描き続けていました。実は小さい頃に絵本を見た記憶があまりないんです。母は絵本も読んであげていた と言うのですが、それよりもグリム童話や世界の名作集を、1~2枚だけある巻頭のカラーページを何回も繰り返し見ながら文章を読んでいたのを覚えていま す。かえってそのおかげで自分の想像力が広がったような気がします。
福田:私などは文章を読まずに絵しか見ていませんでしたね。
きたやま:絵本というのは絵で語るもので、どうしても語りきれない部分を短い言葉で進めていくのが基本です。言葉 じゃないと伝わらない部分があるし、言葉で語りすぎると伝わらないこともあります。逆に絵で描き過ぎても、想像が入っていく隙間がなくなってしまうという こともあるんです。だから私は風通しがいい本を作りたいと思っています。
福田:隙間が大事ということでしょうか。
きたやま:たとえば挿絵は文章に描かれていることを絵にしたものです。でも絵本というのは文章にない部分が絵になっているんです。
福田:なるほど。互換関係にあるんですね。
きたやま:ええ。だから絵本には絵を読む部分がたくさんあります。それを読むのは子どものほうが上手ですね。大人はどうしても文字の方へいってしまう。
福田:先生の本を拝見していると、どうしてこんなに子どもの心がわかるのかな、と不思議に思ってしまいます。ご自身の幼い頃の体験がいろいろベースになったとおっしゃっていましたが、想像力や感受性が豊かだからできるのでしょうね。
きたやま:考えるのが好きなのでしょうか。なんにでも好奇心がわくんです。それに今でも3歳くらいまでなら自分の 年齢が下げられるんです。それより小さい時のことは覚えていませんが、自分が3歳の頃になにが面白かったのか、どんなことに興味があったのかは覚えている ので、子どもたちから教えてもらうことができるのだと思います。それに、子どもも大人も辛いこととか楽しいこととか、そんなに変わりはないですよ。

保護中: UCDAトーク

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