「第三者」による客観的な評価

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09:尾崎 護

UCDAトーク09:尾崎 護 日本人のコミュニケーションの本質を考える

●日本が今、考えるべきこと

写真福田:消費税導入という大改革の実行には、相当ご苦労もあったのでは?
尾崎:税金というものは国家の考え方に基づいて定められるものです。納税者にとってはできるだけたくさん 自分たちのために使ってほしいし、納税額は少ないほうがいい。誰もがそう思います。しかし、必要な分は自分たちが供出しなければなりません。借金をつくっ てしまったら後代の人に迷惑がかかってしまいます。モラルの問題ですね。
日本国憲法の第三章「国民の権利及び義務」には3つの義務が定められています。教育の義務、労働の義務、そして納税の義務です。教育と労働に関しては義務 であると同時に権利ですが、納税だけは権利でなく義務なのです。そのかわり租税法定審議をきちんと行い、国民が納得するようにとされています。
福田:商品購入時に払った税金が小売市場などに良い影響を及ぼし、その結果景気が良くなる方向に繋がるのなら納得でき ますよね。納税とその使われ方がうまくマッチしてくれるといいのですが。これからますます少子化と高齢化が進むと、景気を良くするのはさらに大変なことに なりますね。
写真尾崎:日 本は敗戦の痛手から立ち直り、指導的な先進国の仲間入りを果たしました。ただ、世界のイニシアティブをとっている国のすべてで人口が多いとは限りません。 フランスやイギリスは日本の半分くらい、合併後のドイツでも7割くらいです。人口増でGNPを増やすことは、必ずしも高い生活水準の維持に繋がるわけでは ないのです。
たとえば江戸時代は260年間、ほとんど人口が増えませんでした。米の生産も増えませんでしたから、国民所得もそれほど増えてはいません。しかしずっと平 和が続く中で成熟したのが道徳や文化だったのです。だから、開国した時にはパリの画家たちは日本の絵画に驚き、こぞって強い影響を受けることにもなりまし た。つまり、生き方はいろいろあって、問題はどう生きるかです。今こそ政治家には広い視野に基づいた理念とリーダーシップが求められていると思います。
福田:少子化、高齢化に加えグローバル化、デジタル化などさまざまな問題が日々起こりながら、時代は変わっていきますからね。
尾崎:そうなんです。なにが本当の意味で合理的なのかを皆で考えて、正しく変わらなければなりません。

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