「第三者」による客観的な評価

15:平尾誠二-2

●瞬時の判断力と互いに理解する力

福田:ラグビーは戦略的だとおっしゃいましたが、さまざまな戦略があるなかで15人が意思の疎通をはかるのはたいへんですね。
ucda_talk_15-4平尾:戦 略は大事ですが、それに縛られると咄嗟の判断ができなくなる。戦略はストーリー。勝つためのいいストーリーをしっかり描くことも大切だけれど、ストーリー どおりにいかないこともあります。そんなときにリーダーの手腕が問われます。たとえば、絵の具を使って絵を描いているうちにある色がなくなりました。その ときに別の色を混ぜてその色をつくるのか、混ぜても無理なら、その色を使う部分をまったく変えてしまうかなど、思ったとおりにいかないときに切り替える判 断が大切なんです。
福田:たとえば、パスプレーでの何人抜きとかのトリックプレーではどうなんでしょう?
平尾:まずはボール持った選手のセンスですね。想像力というか、情報収集力。瞬時にぱっと状況をみて情報 収集し、1秒先の状況を予測するわけです。そして、先手をうって網にひっかからないとこに放れるか。でも、いくらボールを持った選手がいい判断をして、い いところにパスしようとしても、まわりの選手の反応が悪くては意味がない。ラインの順番にパスするとしか思っていなかったら、ぱっと何人か先に投げたとき に反応できませんよね。パスを受ける側も「ここに放ってくるかも」と察知しているからこそ反応できる。それには、普段からお互いのプレーを理解し合うこと が必要ですね。
ucda_talk_15-5福田:チームプレーには、すばやい情報の把握とコミュニケーションが必要なんですね。チームワークを保つには、どのようなコミュニケーションが求められますか?
平尾:お互いにわかり合うことはとても大事なことです。それは言葉だけじゃないと思います。握手や肩をた たいたりといったスキンシップ、笑顔などの表情など、あらゆるものがコミュニケーションツールになる。言葉で伝えるには限界があるから、できるだけたくさ んのコミュニケーションツールを持っていたほうがいいですね。

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