「第三者」による客観的な評価

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23:久世和資-2

●地球規模の問題を解決したい

福田:「スマートコミュニティ」「スマートシティ」「スマートハウス」など、「スマート」という言葉がよく使われますね。
写真久世:IBM では、「スマーター・プラネット」というビジョンを提唱しています。私たちの生活が便利になっている一方で、世界中には大きな問題がまだまだいろいろあり ます。たとえば飢餓に苦しむ国が多いのに先進国では食べ残しがある。これからどんどん水が足りなくなるとも言われています。また、都市部の渋滞による経済 損出は相当なものです。こうした地球上の様々な課題に対して、どのような解決策を見出すことができるか、より豊かな社会を実現することができるのか、とい うことをITを牽引する立場として常に考えています。
パソコンや携帯電話に加え、たとえば自動車ですとか、いろいろなものがネットワークに繋がるようになってきています。そうした環境が整うなか、伝達処理や情報処理、分析など、IT技術を活用し、問題解決に寄与できないか、と考え、様々なプロジェクトに参画しています。
2050年までに地球の人口の70%が都市に住み、世界の全エネルギーの75%が都市で消費されるという予測があります。都市をよりよくするという、ス マーター・シティの取り組みは、電力や水道などはもちろんのこと、教育や病院、企業まで、都市をよりよくするために関係するもの全てが対象となります。当 社では、世界各地で行われている取り組みから得られる知見を共有し、生かしています。
写真福田:
IT化によって豊かな社会を広範に実現させようということですね。これは世界的に行っている活動なのですか?
久世:大都市に人や物が集中するのは世界共通の動きですし、それに伴い問題も生じていますので、解決のた めにスマート化が進められています。たとえば、ブラジルのリオデジャネイロ。インフラが整備されておらず、雨期で大雨になると道路が水没して交通渋滞も起 きます。天候被害などが起きた場合、電気、ガス、水道といったライフラインや救急車の出動など、都市機能が一体化して問題にあたる必要があります。このよ うな早急に改善しなくてはならない課題を抱えているリオデジャネイロでは、洪水対策だけでなく市の全関係部局を横断的につなぐ統合災害対応オペレーション を可能にする解決策として、オペレーション・センターに情報を集約して、現在起きていることへの対策はもちろん、緊急事態をめぐる対応手順を管理したり、 気象と洪水予報のモデリングをして、災害の予測や市民への警報を発信するといった仕組みを実現しています。たとえば、確率的に雨が降って滑りやすくなると か、この交差点は交通事故が多いとか、そういったデータを集約・分析することで問題解決に活用するわけです。予測できるだけの十分なデータ量があり、分析 技術はもとより、コンピュータの性能向上がキーになると思いますね。

保護中: UCDAトーク

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