「第三者」による客観的な評価

23:久世和資-3

●IT時代だからこそ「人対人」が大切

福田:お話を伺っていて、スマートコミュニティ、スマートシティが生まれるなら、私たちはスマートコミュニケーションというかたちで貢献できるのではないかと思いました。
写真久世:IT で 便利になったとはいえ、やはり日常生活と活動の根本にあるのはコミュニケーションです。スマートフォンなどのツールがコミュニケーションの利便性を高める 一方、この対談のように顔を合わせるコミュニケーションが少なくなってきています。しかし、対面のコミュニケーションは臨場感もあり、得られる情報量も多 く、非常に大切だと思います。こうした本質的なところは失わないことが重要ではないでしょうか。
福田:私は囲碁が好きなのですが、碁会所ではフェイス・トゥ・フェイスで相手が困る顔を見ながら打っていたのが、ネット対局になり、クールになっています。スマート化でも人間的なところは残したいというのがありますね。
久世:IBMでも感情認識といったものを手がけています。声のトーンや大きさなどに基づいて感情認識する分析テクノロジーがあるのですが、海外ではコールセンターで実験的に取り入れられています。
福田:業界を越えて互いの技術を出し合い、総合的に作っていく時代がきたと思いますが、いかがですか。
久世:スマート化はスピーディーに実現するのが重要です。1社でゼロから材料をそろえていてはとても時間がかかってしまいますので、各社が強いところを持ち寄って、企業の壁を越えてコラボレーションしていくのがこれからの動きでしょうね。
写真福田:大 学などで非常に専門化された研究が進む一方で、企業サイドではやりたいと思っても手がつけられないこともあります。UCDAは企業、大学と一緒に、産学協 同で「わかりやすさ」の研究やそれを実現する商品・サービスの開発を進めていきたいと考えています。例えば、理系の研究者と文系のデザインの専門家、フォ ントメーカーと共同で高齢者にも見やすいフォント「みんなの文字」を開発しました。読みやすさを数値化して実用性を検証したんですね。その結果、老眼や白 内障で視界がぼやけても判読しやすいフォントが完成しました。
久世:素晴らしいですね。こういうものも数値化して開発していけるのですね。見比べると、まったく違います。私もだんだん老眼になってきて名刺をいただいても、すぐに読み取れなかったりするので(笑)、こういうものが出てくるのはありがたいです。

保護中: UCDAトーク

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