「第三者」による客観的な評価

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07:尾畑 雅美-2

全てを決定づける「最初の一言」

福田:考えてみると、わかりやすいということは何をするにしても大事なのでしょうね。それにしても日本の国会中継などで政治家の話を聞いていると、あれはやはりわかりにくいなと思ってしまいます。
写真尾畑:非 常にわかりにくいですよね。今、円高で株価も新記録だとか騒ぎになっていて、日本の輸出企業は困ってしまっていますよね。こういうときに政府が日本国民と してわかりやすいメッセージを世界に向けてビシッと言わないといけない。実行するかどうかはさておいても、まずはわかりやすく伝えなければ。「日本はこん な円高は許さん」と発信しないと。メディアもそれを待っているわけです。世界中に日本の総理大臣の決意をわかりやすく示すというのが大事なんです。
福田:今の政治を見ていると、ほんとに発言が軽いのか、考えていないのか、全然伝わってこない。世間に情 報が発信できていないんですね。だからこんな状況になるんでしょう。ちゃんと伝わらなければ、なにも始まらない。そういえば、尾畑さんはブッシュ前大統領 と直接お会いになった経験をお持ちですよね。
尾畑:大統領になる前の時のことですね。あの頃はアメリカのマスコミともなかなか会わないような時期だっ たのですが、無理やりに会いに行ったんです。とにかく、最初に「会って良かったな」と思ってもらえることを言おうと練りに練ってから訪ねました。それを最 初の10秒でポーンと相手に投げかけたんです。
写真福田:その一言で、お互いの心が通じ合ったわけですか。それはすごいことですよね。
尾畑:相手の目を見ながら、言葉を発するんです。欧米人、特にアメリカ人には、日本人とは違って飾った言 葉はいりません。まず何を言うかが勝負です。小泉さんなどは、そこが天才的にうまかったですね。9.11のワールドトレードセンターの事件後、アメリカが イラクと戦争を始めた時に、小泉さんはホワイトハウスに当時のブッシュ大統領を訪れて「日本はアメリカをフォローする」と一言、英語で言ったんです。とに かくアメリカでは国内外ともに大変な状態で、大統領もすごく同盟国の反応を心配していた時です。その一言によって、それからブッシュ大統領はものすごく日 本を大事にしてくれました。イラク派兵でも、絶対に死傷者が出ない安全なところだけを選んで参加できたのも、そうした外交の力があったおかげなんですよ。 やはり大事な時には、ちゃんとやるべきことをやり、言うべきことをきちんと言わないといけません。

保護中: UCDAトーク

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