「第三者」による客観的な評価

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01:ETAってなんだろう?-2

●デザインの特性を解析し、視線の動きと組み合わせる

さらに、デザインの特性をUCDAと東京電機大学エルゴノミクスデザイン研究室が共同で開発した「フォーム・アナリスト®」というソフトにより、解析します。
このソフトでは、文章、写真などの図や表、記入欄、余白など、チラシやカタログ、申込書などを構成する要素をエリア分けします。そして、その中の文字 数、文字の大きさ、図版が占める割合などを計測して紙面デザインの特性を数値化します。これで、デザイン上の特性を客観的に分析することが可能になるので す。
もう一つ、「ドット・レシオ・カウンター」という装置によって、チラシやカタログ、申込書などの情報量を、白と黒の2階調に画像処理して数値化し、印字率を計算することも行ないます。
こうして「アイ・トラッキング」と「フォーム・アナリスト®」などで得たデータを組み合わせれば、読み飛ばしや読み間違い、視点が集中する部分など、こ れまで感覚的にしか把握できなかった「見る・読む」という行動とデザインの因果関係を、科学的に分析できるようになります。その結果に基づいてデザインを 変更すれば、「見やすい・わかりやすい」デザインへと改善することができるというわけです。いまETAの技術は、小冊子、パンフレットやホームページ、保 険の帳票などへの幅広い活用が期待されています。

Column 開発者よりひとこと

東京電機大学理工学部准教授/UCDA理事 矢口博之氏
写真現代社会はパソコンやプリンタの普及で、誰でも手軽に印刷物が作れるようになった反面、伝わりにくい印刷物も数多く出回っています。目下、ETAの技術は デザインの分析に利用されていますが、さらに踏み込んで、わかりやすいデザインができるガイドラインの入った制作ツールを作成したいと考えています。いろ いろな人が「読んでいる」状況をETAで分析し,その成果を積み重ねていくことを通じて,わかりやすいデザインの印刷物やWebページが少しずつでも増え ていくことにつながれば嬉しいですよね。    また、分析をより発展させることで、「どこまで伝わっているか」「どこまで通じているか」というような総合的指標の数値化も視野に入れています。そこへ の到達が当面の夢ですが、決して不可能ではないと確信しています。

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