「第三者」による客観的な評価

03-2:わかりやすさはこう測る、わかりやすい文章はこう書く-2

03-2:わかりやすさはこう測る、わかりやすい文章はこう書く

9つの評価項目で
文章のわかりやすさを精査する

八杉 指標に基づいて数字で示せば、評価される側もどこをどう直せばいいか、客観的に理解できます。しかし、指 摘をするときに数字だけではピンときません。そこで「文章DC9」には、誰もがわかるように、敬語の使い方が間違っていないか、文章の構造がどうかなど、 いくつかの指標を設けました。
永井 最初は7項目ほどだったんですが、検討を重ねた結果、「表記」「語彙」「敬語」「文法」「文意」「文の構 造」「文章構造」「情報の質」「全体的な難易度」の9項目としました。これをISO9241-11と対応させ、どのくらい読む人にとって負担になるかを、 -3、-2、-1という点数で評価していくわけです。
八杉 ただ「ダイエットしてください」と言うだけでなく、基準になる数値をもとに「あなたの身長だと、○キロ以上 は太り過ぎですよ」とか「血糖値を○以下にしないと危険ですよ」と示されたら、「やらなきゃ」という気持ちになりますよね。同様に「こういう理由で、ここ がわかりにくい」と具体的に示すことによって、改善に取り組んでいただけるんです。
写真小田 「文章DC9」の本当の価値は、お客様にとって改善の糸口になるということなんだと思います。
八杉 デザインも含めた評価物全体の問題点を見つけ出すDC9ヒューリスティック評価の方では、最初の項目に「情 報量」を設けています。情報量を減らすとじつにシンプルなデザインになるので、量をチェックするわけです。量という点では、文章の長さは文字数を数えれば いいため、わかりやすいですよね。
永井 「文章DC9」の評価法に設けた「文の構造」という項目では、1文の長さも問題になります。短い文「短文」と、主語・述語が一対の「単文」という二つの「たんぶん」が、わかりやすい。いずれにしても、可能なかぎり短くするのが、わかりやすい文章の一大原則です。
小田 単文で短文なら、そんなに複雑なことは書けないですからね。
永井 読み手の頭に入りやすくなるんです。

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