見やすさ・わかりやすさを追求しています。
株式会社ニッセンライフ
代表取締役社長 権藤 祐司 氏
――ニッセンライフ様の事業内容についてお聞かせください。
――パンフレットや広告などを作られる時の留意点はどのようなことですか。
権藤:我々はパンフレットや広告、Webサイトを制作する際に、情報量19%を守り、色彩設計もチェックをして、「みんなの文字」も使っています。お客様からの反応は非常にいいし、社員からもとても見やすく、わかりやすくなったと言われています。以前は、広告に掲載されている商品の資料を全部集めてしまうお客様も少なくありませんでしたが、UCDAの基準に沿って広告を作ると、そういうお客様は少なくなりました。つまり、われわれが作った広告を見て、お客様が見たい商品を絞ることができているということです。これは、お客様が商品を選択することがとても楽になったという証拠だと思います。
広告を見やすく・わかりやすくするスキルを得たことで社員のモチベーションも上がっています。また試行錯誤の結果、見込客も増加し始めました。これは、UCDという考え方を社員が理解してさらに努力した結果だと思っています。お客様からすると、特別なことではなくごく自然に資料請求をしていただいているのだと思います。それが販売者としてはとても嬉しいことです。
――UCDAの認定プログラムを、権藤社長が率先して取得されています。
権藤:UCDAで説明を受けたとき、UCDを学べばいける!と思いました。そして、まず自分が勉強してみたいと思いました。学んでみて、お客様に商品やサービスをきちんと伝えるにはどうすればいいか、「わかりやすく」する手順はどのようなものか、がよくわかりました。保険の説明というものは、インパクトが強いとか、興味をそそるというテーマではなく、お客様にわかりやすく説明できるかというテーマなので、UCDがすんなり入ってきました。いまは、見やすいか?わかりやすいか?という視点でしかパンフレットや広告をチェックしていません。次は、弊社の広告でUCDA認証を取るつもりです。
私も含めて36人がUCDA認定を取得しているのですが、ブリーフィングシートを作るときも社内でかなりの時間をかけて議論をするようになりました。結果的にはそれが時間の短縮になっています。我々はプロデューサーとしての勉強をしました。協業するデザイン会社の皆様にはデザイナーとしてのUCDAスキルを是非勉強して欲しいですね。
――全社的にUCDA認定プログラムを導入されていますが、効果はいかがですか。
――これからの保険業界についてはいかがですか?
権藤:高齢者が多くなってくる時代においては、誤解する方が悪いという考えは通用しないと思います。誤解させないようにするという考え方にシフトしなくてはいけないと思います。給付金の書類もいろいろなお客様が使うものなので、中学二年生レベルでわかるようにして欲しいですね。難しいことを理解できるのが良いことという文化を変えていく必要がありますね。
――ニッセンライフ様がめざす顧客とのコミュニケーションは?
――最後にUCDAについて要望はありますか
権藤:プロデューサーである弊社がデザイナーさんに発注したときに、「見やすい」「わかりやすい」デザインがあがってこないことがあります。プロデューサーがデザインについてもある程度修正できるスキルをもったほうが良いと思っています。同時にデザイナーさんのスキルももっと上がって欲しいと思います。美しかったり、インパクトがあったり、おしゃれだったりすることも良いのですが、お客様に理解してもらわないと何にもなりません。プロデューサーのデザイナーさんへのアドバイスプログラムもぜひ作って欲しいです。UCDAさんの活動は高齢社会に向けて大変有意義なものだと思っています。アワードももっと多くの業界に広げて欲しいです。また、オリンピックに向けて、「みんなの文字」の欧文フォントにもチャレンジして欲しいですね。期待しております。
――本日はどうもありがとうございました。