●もっとわかりやすい金融商品を
福田:UCDAでは損保や生保の帳票をわかりやすく改善する取り組みをしていますが、金融商品の説明の文章は難しく、一般の人は読むのに骨が折れますよね。
内藤:例えば、投資信託の目論見書は、以前は数十ページあるいはそれ以上もありましたが、最近は10ページくらいに なっています。解約や変更の際や日常的に発生する手数料、金融商品の価格はどこで確認できるかなど、金融商品の骨格を説明すればだいたいはカバーできます から。そのなかで、わかりやすい表現や、UCDAさんが取り組まれているデザインが問われてくるでしょう。さらに、金融商品そのものをもっとわかりやすく することも必要になってきます。わかりにくい商品をわかりやすく説明しろといっても無理な話。商品それ自体がわかりやすければ説明もしやすいから販売現場 の負担も軽くなるし、顧客も説明を聞いたら、すぐ理解できる。わかりやすい商品開発にもコミュニケーションが重要で、たえずアンテナを張って、的確に顧客 のニーズをつかんでいく工夫が必要になります。