●共通化・汎用化は究極の効率化につながる
丹野:業界で汎用の帳票を作ればいいのですよね。本来、競争領域じゃないところで競争して、結果としてコ ストにはね返る。企業の合併にしても、いちばんお金がかかるのは、文書や仕組み、システムの統合だといいます。何年たっても両方のシステムをそのまま使っ ていたりして、実に無駄だと思います。もともと汎用性のあるものを作っていればいいことですね。
福田:そうした状況を改善し、統合しようという動きが、損保業界では出てきました。日本損害保険協会(以 下、損保協会)で、募集文書や重要事項説明書書類などの共通化・標準化を進めるプロジェクトを立ち上げたのですね。このプロジェクトで、我々も丹野さんと ご一緒させていただいたわけですが。