2026年10月6日(火)に、2026年度第2回研究部会を開催しました。会場・オンライン参加合わせて約45名の皆さまにご参加いただきました。

今回は、読み手にとっての「わかりやすさ」を研究と実務の両面から考え、AIを活用した顧客理解と情報品質の新たな可能性を共有しました。

 

第一部:情報の目的に応じた強調表示の使い分け

第一部では、千葉工業大学の中本和宏先生にご登壇いただき、文章における強調表示が重要度認知や好感度へ与える影響とUIとAIのインタフェースについてお話しをいただきました。

強調表示は、赤字・太字・下線などの方法によって、読み手の重要度認知や好感度への影響が異なることが示され、情報の目的に応じた使い分けの必要性を学びました。また、AIによる操作が進む中でも、人が処理内容を確認し、必要に応じて判断・介入できるインタフェースのあり方が紹介されました。

中本和宏先生(千葉工業大学)

 

顧客本位の情報設計

また、UCDAからは新ソリューション「AIペルソナ」「ペルソナリバース」についてご紹介させていただきました。こちらのソリューションを用いることで、当初想定した顧客像と、完成した対象物の顧客像にズレがないかを確認することができます。顧客像を起点に、コミュニケーション(顧客接点)のあり方を考え、対象物の作成段階から、よりわかりやすい情報設計が行えるのが特徴です。

制作物から想定される読み手の知識や利用場面を逆算することで、表現の修正だけにとどまらない「顧客本位の情報設計」を目指します。

 

第二部:グループディスカッション

第二部では、会場参加者限定のグループディスカッションを実施いたしました。

3つのグループに分かれ、中本和宏先生・矢口博之先生(東京電機大学)のテーブル、2つのUCDAテーブルを各20分でテーマごとに会社さまの中での悩みや課題、本日の講演とUCDAの新ソリューションにおける、疑問や質問などをテーマにディスカッションをいただきました。

中本先生・矢口先生のテーブルでは、本日の講演内容でもある、強調表示の色の使い方や、強調方法などについて多くディスカッションされていました。

右側から中本和宏先生(千葉工業大学)・矢口博之先生(東京電機大学)

 

企業の皆さまからは、AI活用に対する取り組みの実態、企画段階で想定した顧客像と実際の説明資料が前提とする読み手像のズレ、利用者の知識や経験による理解の差、対面・代理店・Webなど顧客接点ごとの伝え方の違いが課題として挙げられました。

また、専門用語の言い換えや用語集の整備、二次元コード・動画を活用した補足説明など、情報の届け方を工夫する取り組みについても意見交換が行われました。

 

中本和宏先生(千葉工業大学)

中央 左側から森下洋平(UCDソリューション研究所所長)・野島瞳(UCDA)

左側から斎藤修(UCDA理事長)・前野和俊(UCDA理事)・長谷部真子(UCDA)

今回の研究部会では「顧客本位」の実現に必要な様々なトピックが共有され、その手段として強調表示やAI、ペルソナといった考え方が挙がりました。今後もUCDAでは、学術研究の知見と企業の実務課題を結び付け、顧客本位のコミュニケーションに向けた検討を進めてまいります。

ご参加いただきました皆さま、誠にありがとうございました。

 

お問い合わせ先

■2026年度UCD研究部会 入会申込書(pdf)

担当:一般社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会 事務局
TEL:03-5524-0280
E-mail:jimukyoku@ucda.jp