UCDAは「わかりやすい食物アレルギーの表示」を実現するため、株式会社電通と共同で「みんなのピクト」を開発しました。
食物アレルギーなどの情報をピクトグラムで正しく伝え「安心して食事を楽しめる社会」を目指しています。
●わかりやすくて誤読が少ない
食材の持つ特徴を生かしたデザインで、間違えにくいピクトグラムです。
ぼやけた状態でも見やすいので、冷凍食品や水滴のつく包装などにも最適です。
新たに追加されたアーモンドを含む特定原材料等28品目とアルコールをカバーしています。
●小さくても見やすい
縮小しても「食材の形」が見分けられるように、シンプルな線で十分な余白を確保。
最小使用サイズに設定した縦横6mmでも高い視認性を保ちます。
小さく印刷しても判別しやすいので、包装や店頭のポップに印刷するときも安心です。
●第三者認証を取得した唯一のピクトグラム
食物アレルギー当事者を含む、延べ1000名以上が視認性・理解度・把握時間を検証。※
UCDAによる第三者の認証委員会を経て「わかりやすいこと」が認められたほか、カラーユニバーサルデザイン(CUD)や高齢者の見え方にも配慮しています。
※東京電機大学 理工学部 矢口博之准教授の調査に基づく
「わかりやすさ」の科学的基準(東京電機大学 理工学部 矢口博之准教授による評価分析)
「みんなのピクト」は、子どもから高齢者、アレルギーの当事者など様々な生活者による検証を経て完成しました。
デザイン性とわかりやすさを両立したピクトグラムとして、食品アレルギーの表示に力を発揮します。
●調査1「図案の妥当性」調査
複数のピクトグラムで「デザインの妥当性」を調査。 例えば「大豆」を示すピクトグラム4種類を生活者に提示して「最も大豆に見えるもの」を調査したところ「みんなのピクト」は80%超の高い支持を得ました。他食材でも同様の傾向が見られます。
※ 協力者は延べ約300名 ※ 開発段階のプロトタイプ4種類で検証
●調査2「ぼかし・縮小状態での視認性」調査
複数のピクトグラムをぼかしたり縮小して「不鮮明な状態」を再現し、「正しく認識できるか」を比較。このテストにはアレルギー当事者とその関係者150名以上が協力いただきました。テストした3種類で「みんなのピクト」は最も高い正答率となり、視認性と環境の変化に強いという結果を得ました。
※ 協力者は10代未満〜70代の延べ約200名(アレルギー当事者とその関係者167名を含む)
認証プロセス
見やすくわかりやすいピクトグラム開発は人間中心設計のプロセスを採用。使う人の視点に立って設計しています。
東京電機大学理工学部の矢口博之准教授が、延べ1000名以上の協力を得て視認性・理解度などの検証を重ねました。
●仮説「劣化に強いピクトグラムはわかりやすい」
食品パッケージは、必ずしも「見やすい環境」で手に取るわけではありません。
逆に「劣化した状態」……つまり、見る人の視覚(白内障や加齢)や印刷状態(小さい・粗い)、環境(照明の明るい・暗い)など「厳しい条件下でもわかりやすい」ことが重要です。
そこで今回は「劣化に強いピクトグラム = 見やすく、わかりやすいピクトグラム」という仮説を立ててプロトタイプを作成。生活者と専門家による検証・改善を繰り返し、劣化に対する強度を科学的に評価しながら開発しました。
その特徴から、小さく印刷しがちな食品パッケージやレストランのメニューなど、さまざまなシーンでわかりやすさを保ちます。
●第三者による認証
開発初期からのレポートとプロトタイプをUCDA認証委員会が審査することで、「誰にとってもわかりやすいピクトグラム」として認証されています。 審査では「人間中心設計のプロセスに基づいて開発されたこと」を基準に、以下のポイントを精査しています。
セット内容
●ピクトグラム30種類(AI/画像データ)と利用ガイドライン(使用例を含む)
特定原材料等28品目(アーモンドを含む)+アルコール+注意喚起マーク
えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生(ピーナッツ)
あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、アーモンド
広報情報
プレスリリース:
©︎株式会社電通・UCDA
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