HEART TO HEART

パーソナリティ:津田大介

津田:J-WAVE「JAM THE WORLD」
続いては「HEART TO HEART 〜WE ARE ONE〜」です。
このコーナーでは、東北や熊本の被災者のみなさんの活動やバックアップするための支援にスポットを当ててお送りしています。
今夜は『フクシマケン食の復興支援』みんなのプロジェクトについて、
一般社団法人「ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会」事務局長の三村一夫さんにお話を伺います。

TELイン

津田:三村さん、こんばんは!

三村:こんばんは。

津田:「ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会」は、東京にある一般社団法人だそうですが、日頃、どんな活動をしているんですか?

三村:保険・金融・行政の契約書や通知物、パンフレットなどは、生命・財産に関わる重要な情報なのにとても「わかりにくい」ですね。そのことによって企業も生活者も多くの負担を負っているんです。UCDAは、その「情報品質」を高めるために、「わかりやすさ」の基準を作って認証制度を行っている第三者機関です。保険会社の印刷物やタブレットを中心に、いままで600件以上の認証を発行しています。昨年、東京都が発行した「東京防災」もUCDAの認証を取っているんです。

津田:なるほど、あれはわかりやすいですね。そんなUCDAが、フクシマケン食の復興支援みんなのプロジェクトを始められたそうですが、これは、どんなプロジェクトなんですか?

三村:福島県産の食材がきちんと放射性物質の検査を受けて、安全が確認されていることを全国の生活者の方に知っていただくことが目的です。そのために、この情報をパッケージや包装紙に表示していただきシンボルマークを付けるというものです。

津田:ラジオでは伝えにくいですが、どんなマークになりますか?

三村:磐梯山をバックに、福島の「福」の字と箸をデザインしました。福島の「福」は幸福の「福」でもあります。シンボルマークの横には、文章があって、このように書いてあります。当社が使用している福島県産の食材は、放射性物質の検査を受けて、安全性を確認しています。安心してお召し上がり下さい。

津田:なぜこのプロジェクトを立ち上げたんですか。

三村:東日本大震災と原発事故から5年6ヶ月が経過しました。でも、消費者庁が2月に行った消費者意識調査では、福島県産の米や肉、農作物が、放射性物質の検査を受けて安全性を確認して出荷されていることを「知らない人」が37%にものぼることがわかったんです。実は私もその事実を知らなかったんです。全国の生活者に検査のことや安全性のことを伝えて、理解を深めてもらうために、事実を「わかりやすく」伝える表示を提案しました。生産者の方や食品会社がこの事実をはっきりと表示して、それが「わかりやすく」表示されていることをUCDAが認証することで、少しでも福島県のお役に立てればと思いました。ちかじかクラウドファンディングで、応援していただける方と企業を募集する予定です。

津田:このシンボルマークがついた商品はいつごろから登場しますか。

三村:一番初めに参加されたのは、郡山市の福豆屋という駅弁屋さんで、「海苔のり弁当」に10月後半から表示される予定です。現在、このプロジェクトに参加していただける企業を募集しています。まず、この駅弁を通じて、全国の生活者にこの事実が伝わってくれることを願っています。

津田:ぼくも先日、福島県の原発事故の近くで船に乗り、海でとった魚を調べてもらったんですが、今は魚の放射線物質も基準値以下で、ほとんどでないといってもいいですね。

三村:そうなんです。その事実をこのマークを通じて皆さんに知っていただきたいですね。

津田:多く方にこのマークの存在を知って欲しいですね。
この番組のホームページにもリンクを貼っておきます。
ありがとうございました!

TELアウト

津田:今夜は『フクシマケン食の復興支援』について、一般社団法人「ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会」事務局長の三村一夫さんにお話を伺いました。
以上、「HEART TO HEART~WE ARE ONE~」でした。