UCDA認証の原則と基準は、産業・学術・生活者による重層的な研究で設定・更新されています。
評価基準「わかりやすさの9項目」
「わかりやすさ」は曖昧な概念ですが、コミュニケーションデザインの視点で9項目に分類できます。
これにより「デザインがユーザーに及ぼす認知の効果と効率」(わかりやすさ/わかりにくさ)の評価が可能となりました。
UCDA認証では、この「わかりやすさの9項目」を重要な「評価基準」としています。
わかりやすさの9項目
- 情報量
- タスク
- テキスト(文意)
- レイアウト
- タイポグラフィ(文字)
- 色彩設計
- マーク・図表
- 記入(入力)欄
- 使用上の問題
評価基準と認証基準
UCDAの評価・分析は「わかりやすさの9項目」を「評価基準」としています。
一方のUCDA認証は、「評価基準」が「認証基準」を満たしていることが重要となります。
「見やすいデザイン」と「伝わるデザイン」で「認証基準」が異なりますので、詳細は以下をご覧ください。
「見やすいデザイン」の認証基準
「わかりやすさの9項目」のうち、定量的評価が可能な3項目「情報量、タイポグラフィ(文字)、色彩設計」に問題がないこと。
「伝わるデザイン」の認証基準
ユーザーの理解度まで検証する「わかりやすさの9項目」すべてに問題がないこと。
原則
- コミュニケーションのデザインにかかわる利害関係者は、情報の送り手である組織と、受け手であるユーザー間の情報伝達を効果的、また効率的に行い、 双方の利益に貢献しなければならない。
- コミュニケーションのデザインにかかわる利害関係者は、ユーザーの受容性に配慮した情報のデザインが重要であることを認識しなければならない。
基準
- ユーザーの利益保護
ユーザーが情報を理解するために要する労力、時間、コストなどの問題を除去することにより、伝達品質を確保し、ユーザーの利益を保護すること。 - ガイドラインに基づく改善
適切なガイドラインを用いることにより、組織とユーザー間のコミュニケーションを阻害する要因を特定して、合理的に分類、評価して改善を行うこと。 - ガイドラインと指標の提示
コミュニケーションのデザインにかかわる利害関係者が、商業的に持続可能な方法でデザイン改善を行うことができる共通のガイドラインと指標を提示すること。 - ガイドラインと指標の更新
改善のためのガイドラインと指標は、三者による知見を取り入れて継続的に更新を行うこと。