UCDAアワード2013:講評

評議員長(UCDA理事/政策研究大学院大学 客員教授) 永井 順國 

UCDAアワード2013は、エントリー企業のプレゼンテーションに始まり、専門家による評価と部門ごとの統合会議、それに生活者評価を加えた選出会議、さらに評議会における吟味を経て、最終的に各賞を決める、という段取りを踏んでいます。

評議会は、いわば最後の関門になるわけですが、ここでの議論は今年もまた、なかなかのものでした。あらゆる角度からさまざまな指摘や意見、さらには疑問 が出る。例えば、色の評価はもう少し細かく見る必要があるのではないか。目新しさに引きずられてはいないか。公平感を大切にすべきではないか。などなど、 評価尺度の信頼性をめぐってさまざまなやり取りが繰り広げられ、最後に、さらに精度を高める努力を重ねていく、という方向性を確認し合ったものです。

これらを敢えてひとくくりにすると、ユーザーの立場に立って自らの書いた文章を見直すことの重要性を改めて確認した、ということになるのだろうと考えます。