コロナ禍で見えた、企業とUCDの現在地〜蓄積する力〜
昨年から続く新型コロナ感染症まん延が、長期化の様相を呈する中での「UCDAアワード2021」への参加、
支援、協力に感謝を申し上げます。
昨年の「UCDAアワード2020」では、集合型の選考結果報告会が開催できず、オンライン形式となり、
表彰式は受賞された企業に直接お伺いしての個別形式でした。
それぞれの表彰式で強く印象を受けたのは、受賞の原動力となっている主体者が3パターンあることでした。
3パターンの主体者とは、担当者個人、関連部門、企業全体です。
私の予測では、主な原動力になっているのは関連部門が大多数を占めるはずでした。しかし、担当者個人の努力が大きく影響した受賞や企業あげての努力による受賞が少なからずありました。企業をあげての努力は、表彰式や日ごろの活動でわかりますが、担当者個人の努力による受賞は、異動になった担当者が数年後に元の部署に戻り、再び受賞したことで実証されているのが驚きでした。
ここ数年の結果からみて、高品質な情報発信に積極的に取り組んでいる企業とそうでない企業の差は開くばかりです。
重要な情報を生活者に安定して継続的に「見やすく、わかりやすく、伝わりやすく」発信することが企業文化になるには、担当者個人、関連部門の努力だけでは難しく、企業、グループ、団体レベルでの不断の活動が必要不可欠です。
新型コロナまん延により、行政機関と医療の専門家から発信される症状、予防法、ワクチン接種などの情報を国民が積極的に収集した例は、近年では多くありません。
しかし生活者が望む情報が得られたとは思えず、行政、企業、団体はこれまで以上に、情報の「わかりやすさ」が求められるはずです。
「UCDAアワード2021」のテーマは
対面、非対面、アナログ、デジタル
大切なのは「情報品質」
情報発信に大切なのは、技術や手段だけでなく、わかりやすく伝えたいと思う気持ちの継続と「情報品質」を具現化する努力です。
更なる「情報品質」の向上にために、来年開催する「UCDAアワード2022」に今まで参加されたことのない幅広い情報発信者からの参加をお待ちしています。
新型コロナ感染症の「収束」ではなく、早い「終息」を祈り、挨拶といたします。
UCDAアワード2021実行委員会
委員長 在間 稔允