株式会社三井住友銀行の「総合商品ラインアップ」(資産運用の商品ラインアップパンフレット)がUCDA認証「伝わるデザイン」を取得した事例を紹介します。
以下、担当者様よりコメントをいただきました。

認証取得の経緯

当行は「総合商品ラインアップ」に先立ち「SMBC積立専用ご提案書」を改定する際、UCDA認証「伝わるデザイン」を取得致しました。
その際、文字や色といった「見やすさ」だけではなく、お客さまの目線や導線を考えたレイアウトや用語の使い方等、「わかりやすさ」の点で多くを改善することができ、営業店の担当者からは好評で不備や照会が激減しました。
「総合商品ラインアップ」は銀行が取り扱っている商品をご紹介する資料としてだけでなく、お客さまご自身がご資産を使途ごとに色分けし、ご自身の資産運用の目的・ニーズに合った商品を知ることができる資料として、幅広いお客さまへ手交する資料です。
そのため、お客さまの理解度を高める資料として、「わかりやすさ」「伝わりやすさ」の目線でUCDAの要素を取り入れ、UCDA認証「伝わるデザイン」を取得することに致しました。

制作のポイント

  • 当行でお客さまとのコンサルティングの場で使用している他の資料との相関性を持たせた点。
    特に、「お金の色分けシート」はお客さまのご資産の使途を色分けした後、使途にあったお金の持ち方から商品群へ展開出来る様に、文字、色など情報に連動性を持たせた商品一覧ページを作成。
  • 商品一覧ページからお客さまが気になる商品をダイレクトに導けるよう商品群に該当ページを記載。
  • 商品ごとのページは体裁を可能な限り統一させ、お客様がより比較検討し易いように、ポイントやコラムなどは共通のアイコンを使用。統一感を持たせることで、各々の情報の性質を一見して直感で判別できるよう工夫。
  • お客さまにとってわかりづらいものの、重要な留意事項を記載した「ディスクレマー」を2段組みに変更し、1行の文字量を調整し行間をとり情報量を削減。
  • 文字は全てUDフォントを使用し、本文は全て「みんなの文字」を使用。コーポレートカラーの「緑」を活かしつつ、色弱者へ配慮した配色としました。

認証を取得して

銀行だけでなく、お客さまにとって「わかりやすい」「伝わりやすい」商品やサービスの設計やツールの導入は、「当然のこと」であり、その「努力」は永遠に続くものと思っております。
認証取得は、私たちにとって「当然のこと」と考えていた「努力」が、UCDA さまの基準により科学的な根拠に基づき認められることであり、お客さまへ資料を提供する際の「安心感」と「自信」につながるものと思っています。
コロナ感染拡大等、私たちの生活環境の変化によって、お客さまとのコミュニケーション方法も変化があるものと思っています。
これらの変化にあわせた様々なツールにおいても同様の考えを持ち、「わかりやすさ」や「伝わりやすさ」を追求していきたいと思っています。