消費者庁の啓発パンフレットが、UCDA認証「見やすいデザイン」を取得しました。以下、担当者様よりコメントをいただきました。
パンフレットの目的
近年、蜂蜜を原因とする乳児ボツリヌス症の死亡事例が報告されている。
1歳未満の乳児に蜂蜜及び蜂蜜を含む食品を与えないよう、包装容器にわかりやすく表示することで、消費者に対する適切な情報伝達がされるよう、市町村を通じて食品関連事業者等への周知啓発を図る。
認証取得のプロセス
- 消費者庁内で啓発パンフレットを作成
- 重要な情報が「わかりやすく」伝わるか、第三者評価を依頼
- UCDA認証「伝わるデザイン」の基準で評価
- 評価結果をもとに改善
- 改善案でUCDA認証「見やすいデザイン」を取得
改善のポイント
- 誰に向けたメッセージなのかを明確にする
- コントラストをはっきりさせてメッセージを強調する
- 文字サイズの大小によって情報のメリハリをつける
- 重要な情報を目立たせる(情報の優先順位)
- 小さな文字は「みんなの文字」を使用
- 行間を確保する
- QRコードのリンク先を知らせる
- 問い合わせ先を明確にする
認証を取得して
国民の生命身体にかかわる重要な情報を、「目につきやすく」かつ「わかりやすく」伝えるために、行政側の視点のみならず、見る側の視点を意識した客観的な評価が必要だと考えました。
今回の資料は、専門的な情報が多く記載されておりましたが、見る側の視点でデザインを少し変更するだけで、とても「目につきやすく」かつ「わかりやすく」なり、ユニバーサルコミュニケーションデザインによる客観的評価の大きな効果が得られたものと思います。