中退共の広報映像に「みんなの文字」を使用

独立行政法人勤労者退職金共済機構

中小企業退職金共済事業本部 事業推進部 広報計画課

課長代理 松本 隆之 氏

係長 森 芙紗子 氏

——勤労者退職金共済機構 中小企業退職金共済事業本部の活動を教えて下さい。

松本:勤労者退職金共済機構は中小企業退職金共済制度(略称:中退共制度)という中小企業の従業員のための退職金制度を運営しております。この制度は昭和34年に国の中小企業対策の一環として制定された中小企業退職金共済法に基づいて、設けられました。

中小企業の退職金制度が確立する事で、働く従業員の福祉と雇用の安定を図り、中小企業の振興と発展に寄与する事を目的としています。

大企業では当たり前な退職金も、中小企業では、準備できない事も多々あります。

中退共制度は、事業主が毎月の掛金を納付して、私どもがその掛金を管理・運用し、企業のために長く勤めた従業員が退職した時に、事業主に代わって直接従業員に確実に退職金をお支払いするという仕組みになっています。

この制度に加入することで事業主は、掛金が全額非課税になり、国が掛金の一部を助成するというメリットが受けられ、優秀な人材の確保にもつながります。

従業員は、退職金がある事で、将来の備えと安心感につながり、働く意欲の向上となる事から、労使双方の信頼関係の構築に役立ちます。

 

——今回、制作された映像はどのような機会や場所、人に向けて制作されたものですか。

松本:中退共では、より多くの中小企業の方に、この中退共制度を知っていただくため、広報活動を行っています。映像を用いた広報活動もそのひとつです。

今回制作した映像は、ウェブサイトでの公開や、公共の場所での放映、業務を委託している金融機関、事業主団体の職員向け研修や、セミナーなどでの放映のために制作しました。たくさんの方々に、映像で視覚的に理解していただく事と、加入を検討している企業の方に知っていただく事が目的です。

 

——映像制作において、「みんなの文字」使用に至った経緯を教えてください。

:名称や制度の内容で、非常に文字が多くなり、動きのある映像での文字情報を、理解していただくために企画を練っていたところ、広告会社の方からUCDAフォントの「みんなの文字」が読みやすいという提案がありました。いろいろな観点から検討し「文字の見やすさ・読みやすさ」から「みんなの文字」を使用しました。

今回は、放映する場所・機会を考慮して、30分・10分・5分とより多くのニーズに対応できるようになっています。時間が短くなればなるほど、短時間で字幕の内容を理解していただく事が求められます。ですから文字というのは非常に重要です。

 

——実際に映像をご覧になった際の、周囲の反応を教えてください。

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:出来上がった映像を試写したところ、音声が無く、画面の文字を読んでもらう場合でも、文字が読みやすいので、映像が映っている間に内容まで理解する事ができると大変好評でした。

 

 

——今後は、他の制作物に対して、「みんなの文字」を使用する予定はありますか。

松本:中退共制度は、加入している事業者が約36万所、従業員が約329万人おり、加入内容を記載した共済手帳を始め、手続きに必要な届出書類が数多くあります。

また、加入を検討している方々へのパンフレットや加入申込書などもありますが、限られたスペースにたくさんの文字が記載されているので、読みづらいなどお客様にご不便をおかけしていないかと心配しております。

今後は、これらの各種提出書類や広報資料の改正に際して、「みんなの文字」の採用を検討していきたいと考えています。

 

——UCDAの活動に対して、ご意見をお聞かせ下さい。

 

松本:UCDAの活動はホームページで見ています。「わかりやすさ」の基準作りということは今までに無かった事だと思います。

文字だけではなく、デザインをわかりやすくするという点でも、UCDAのノウハウを活用できれば、と思っています。

これからは、今まで以上に、「見やすく、わかりやすく、伝わりやすい」をモットーに広報資料等を作成していきたいと思います。

 

——本日はどうも、ありがとうございました。

 

みんなの文字を取り入れた動画のご紹介

http://www.youtube.com/playlist?list=PL08UL-AE0zoywa0r6KwGc2PW5eG4eBS54