三井住友信託銀行株式会社の取扱商品・サービス一覧(パンフレット)が、UCDA認証「伝わるデザイン」を取得した事例を紹介します。
以下、担当者様よりコメントをいただきました。

認証取得の経緯

当社は日頃からお客さまの声を意識しています。その中に、「パンフレットに書いてあることが多くて読むのが大変」「金融商品についての記載がわかりにくい」というご指摘があり、改善の必要性を感じていました。また、当社が「お客さま本位の取組」としてウェブサイトで公表している中にも、わかりやすい情報提供という項目があります。そこで、私どもの部署が中心となり、販売資料へのユニバーサルデザインの反映と強化を目指すこととしました。その際ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会(UCDA)の認証制度があることを知り、作成したパンフレットでUCDA認証「伝わるデザイン」の取得をめざしました。

制作のポイント

  • 作成前に金商法関連商品のディスクレーマーの見直しを実施(文字数で約1/3を縮減)
  • ブリーフィングシートの活用(資料の目的・伝えたいこと等を再点検し、資料構成を検討)
  • 各ページの共通フォーマットを作成(1行文字数・行長・行間等の視認性確保)
  • 各商品担当者からは、原稿材料ベースでの提出を依頼(原稿作成はパンフレット担当者の方で一元対応)
  • 認証審査の際に、わかりにくいと指摘を受けた箇所を、各商品所管担当と複数回内容見直しの協議を実施

認証を取得して

今回はじめての認証取得を社内関係者に案内したところ、当社のウェブサイトや、アンケートチラシへの掲載依頼があり、社内外に広めることができそうです。その他、関係部の広告作成担当者からの問い合わせもあり、社内で意識が高まったと感じています。今後は本事例をベースに各商品所管担当者に働きかけを行い、更にわかりやすい販売資料を作成できるように情報提供やサポートに努めたいと思います。この他、各種ツールを見直し、より実効性のあるUCD対応が可能な社内確認フローの実現を目指したいと考えています。