「第三者」による客観的な評価

22:丹野美絵子-3

●デザインも中身もわかりやすく

福田:消費者目線、ユーザー目線を強化したいということで、UCDAアワードの評価に全相協さんにも参加していただくことになりました。
写真丹野:私 どもは消費者団体としては一定資格以上の会員を抱えておりますし、参加することでこちらの意識向上にもなると思います。UCDAさんの評価は企業に対して 客観的な物差しで、デザインのわかりやすさを伝えることができる。口幅ったいことを申し上げるようですが、それに対して、私どもは中身を評価することがで きますので、その部分を加味させていただくことで、企業に納得いただける評価になるのではないかと思っております。
福田:おっしゃったように、我々はコミュニケーションのデザインに取り組んでいますから、もっと中身の部分が伴っ てくると、訴える力が強いものになります。消費者庁さんからも、「デザインを数値化するのは、非常に新しくて効果があると思うが、中身のわかりにくさも解 決しないといけないのでは」と、アドバイスされています。全相協さんが中身をみて、UCDAがそれを伝えるためのデザインやコミュニケーション力をみる。写真こ のふたつが一緒になれば、非常に効果があり、世の中の役に立つのではないかと思います。これからの目標としては、我々だけでなく、産業界や大学など、いろ いろなところの研究成果を足し算しながら、「伝達品質の保証」の根拠づくりをしていきたいと思っています。また、アワードを通じて思うのですが、コミュニ ケーションを良くしようと思って、問題点を指摘すると、悪者にされてしまうようなことがあります。オープンに議論できる場としてアワードを盛り上げていき たいと思います

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